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昔の映像に出てくる人に恋する話

用も無いのにいつの間にか管理画面を開いていたついでに、旦那との近況とやっつけ仕事な小話。

旦那「数十年前の昔の映像に出てくる女性に恋をしてしまう男子学生の話書いて」

数日後

私「考えたけど何か違う気がするから本格的には書かないけど一応まとめた」

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 遠方に住んでいて顔もろくに覚えていない祖母が亡くなり、テレビ局に努めている父が葬儀への出席ついでに古いビデオテープを回収してきて、昭和を懐かしむ特集番組で使用するかもしれないからぜひ見てくれと言われて素直に従った青年。
 髪を染め派手な化粧をして、下品な言葉を話しミニスカートで胡坐をかいては覗くなと理不尽に睨んでくるようなギャルばかり見慣れてしまった青年は、ぴしりと着物を着こなしてステージ上で優雅に日本舞踊を舞う一団に思わず目を留めた。
 不意にアップで映された一人は特に美しく見え、青年は不覚にも心を奪われてしまった。録画していたので、番組終了後も何度も繰り返しそのシーンばかり見てしまった。
 父の持参した映像が使われたとは限らないが、番組にかかわっていたことは確かだ。青年は、父が帰宅した途端に映像の詳細を訊こうとした。ダメもとだが、あの映像の人が誰なのか知りたかった。
「父さん、今日の番組で日本舞踊を踊ってた人って」
「おお気付いたか!? 滅多に会わないのに凄いなお前!」

 嫌な予感がした。そしてそれは的中した。

「アップで映されてたのがばあちゃんだよ、お前がわかると思ってなかったんだけどな」

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旦那「俺はハッピーエンドの純愛を求めていたのに何で相手がばあちゃんなんだよwwwwwwwwww お前に頼むとギャグにしかならないことがよくわかったわ」
私「ハッピーエンドだとも純愛だとも聞いてねーよwwwwwwwwwwww あと続きもあるんだが」
旦那「まだあんのか」

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 自分が恋心すら覚えた和服美人が自分の血縁者だったことに、青年は絶望し愕然とした。
 もともと何十年も前の映像であるし、万が一出逢っても恋人になれないことくらいわかっていたが、青年の淡い恋は恋であることすら許されずに砕かれてしまった。
 何が悲しくて自分のばあちゃんに恋をしなくてはいけないのか! いくら周りに好みの女性が居ないからといって、身内を選んでしまうなんてあんまりだ。それもラノベでよくありそうな可愛い妹とかでもなく、今では亡くなってしまって会うことすら叶わないばあちゃん……。棺の中の彼女がひどく皺くちゃのヨボヨボで、普通なら恋愛対象になどなりえない容姿だったことは、最近の記憶なのでよく覚えている。
 青年の動揺にも気付かずに、父はさらに続けた。
「ばあちゃんは、お前がじいちゃんの生まれ変わりだって信じてたみたいだけど、案外本当にそうかもな。あんなに若いばあちゃん見分けるなんて、さすがじいちゃんだなー」
「俺が年寄りみたいな言い方すんな!」

 青年の顔には生まれた時から、祖父と同じような位置にホクロがあった。祖母はそれを見て、若くして亡くなった自分の夫の生まれ変わりだと信じ、青年に祖父から一字取って名付けた。
 世代の隔たりを感じるネーミングセンスのせいで、古臭い名前だとからかわれてきた青年は、自分の名前が好きではなかった。しかし、父の言葉に反発しながらも、今回の件で諦めの感情を覚えてきた。

 もし俺が本当にじいちゃんだったなら、この名前も、ばあちゃんに恋をするのも、仕方のないことなのかと。

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旦那「さりげなくじいちゃんとばあちゃんのいい話っぽくしても微妙だから!」

みたいなやり取りが最近ありました。相手がばあちゃんだと明かしたときは旦那が呆れながら腹筋崩壊。
本当に生まれ変わりだったら、ばあちゃん死んだ後あの世でじいちゃんに会えない気がするからむしろ切ない。
あと、ビデオテープの普及年代的に現代の話にするには微妙なので、多分近未来の話だと思います。
母親だったら現代でも通用しそうだけど、さすがに母親なら人に聞かなくてもわかっちゃって恋はしない気がしたんでばあちゃんで。
遠方に住んでて滅多に合わないおばちゃんの昔の映像が気になって、たまたま旅行に行ったら同年代のいとこがそっくりに成長していて恋をする話も思いついたけどそれも微妙だと言われた。
昔の映画の女優さんとかだと、恋をするというよりはファンになる感覚のほうが圧倒的に多い気がしたので、やっぱり恋愛ものにするには違うような。
そして結局青年の名前は考えなかった。面倒でしたハイすみません。大学生くらいの設定です。
近未来だとするとキラキラネームが既に普通になってそうだから、今の感覚で普通な名前も古臭くなりそう。
女の子の名前で「~子」も昔は普通だったけど、今はほとんど聞かない気がする……。
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| 雑談 | 20:42 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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